月刊サイクルビジネス
これからは「電動車は中国市場だけのもの」という感覚をぬぐい去らなければいけないかも知れない。世界中の様々な業界が“電動”というキーワードを追求する中で中国、特に天津業界が築いてきた電動車生産というプラットフォームは世界市場でのアドバンテージとなる可能性を秘めている。電動車のトレンドを探る絶好の機会である天津サイクルショーで、市場の方向性を探った。
ヤフー(株)(宮坂学社長)の子会社で新規事業開拓を行なうZコーポレーション(株)(宮坂学社長)が、SBイノベンチャー(株)(青野史寛社長)の子会社でサイクルシェアサービス事業「ハローサイクリング」を展開するOpenStreet(株)(横井晃社長)の第三者割当増資を引き受けて資本参加すると発表した。ヤフーの資本参加により、ハローサイクリングはヤフーグループの資源を活用してサービスを強化。月刊4100万アクティブユーザーを有する「Yahoo!JAPAN ID」や約3900万口座を持つインターネット上の決済サービス「Yahoo!ウォレット」などとの連携により利便性の向上を図る。
全長2.2kmというロングな試乗コースを設営し、ロードバイクはもとよりMTB、ミニベロ等、様々なスポーツ自転車の走行感を思う存分楽しめるサイクルイベント「サイクルモードRIDE大阪2018」が、大阪・吹田市の万博記念公園東の広場とEXPO’70パビリオンにて3月3、4日の2日間、開催された。今年も150以上もの自転車関連ブランドが登場。サイクリストはもちろんスポーツサイクルを楽しもうとする人達にとって絶好の触れる機会となっている同イベントで、今回は特にスポーツE-BIKEの登場により様相も大きく変わり、スポーツバイクを楽しむサイクリスト達も興味津津で様々なE-BIKEを乗り比べた。
もう、「少子化」や「天候不順」で自転車が売れないと悠長なことを言っている場合ではない。これまでは業界内の動きだけを見て市況を語れば良かったのだが、世界で急成長しているシェアサイクルの登場で、自転車のニーズが大きく変わろうとしている。学生数の減少に伴って通学専用モデルのラインナップが萎み、また価格戦略車も売れなくなっている昨今で、この変化をどのように取り込んで業界全体が時代を乗り切っていくのか。販売動向とともにレポートする。