月刊サイクルビジネス
停滞感が覆っていた数年とは違い、この1年間は変化の兆しをはっきりと感じさせる動きが数多く見られた。自転車活用推進法の成立、電動アシスト車の注目度上昇、そしてシェアバイク… いずれも業界に留まらず社会全体で話題を呼んだのだが、その風をプラスのベクトルに繋げるのは容易ではない。シェアバイクは中国であまりの急激な広がりに放置問題や事業者の経営破綻などマイナス面が際立つ状況になっている。自転車活用に向けて動き出す中、業界としての対応能力が問われつつある。
日本でもいよいよ本格化し始めたスポーツ系電動アシスト自転車(E-BIKE)の普及展開。そんな中でイタリアのE-BIKEブランド「Benelli」が登場。(株)プロトが開発と輸入販売に携わり、日本のスタイルにもマッチしたモデルの本格販売をスタートさせた。普及に向けたキーワードは、“遊び”。二輪車で培ったレースイベントのノウハウを活用し、E-BIKEの普及にも積極姿勢を見せる。12月3日に“日本初”E-MTBレースが開催されたレース会場にて、近藤社長に今後の展望を伺った。
日本でも本格的な普及が始まり、注目度が高まっているスポーツ系電動アシスト自転車。このほど奈良県で、そのマウンテンバイクタイプの電動アシスト車(E-MTB)を使用した日本初のレースが12月3日に開催された。(株)プロトの企画協賛によりBenelliのE-MTB(使用モデル:TAGETE27.5 S、TAGETE27.5 XS)を使用して実施。スポーツサイクルの新たな歴史を切り拓いた。
自転車の活用の仕方が話題となる昨今、大都市と郊外を抱える関東のマーケット動向には目が離せない。都市部でのスポーツバイクや電動アシスト自転車の使われ方、そして郊外での通学車のニーズの変遷。縮小傾向にある市場の中でも伸びる可能性を秘めた部分はまだまだある。大きく動き出している関東地域での自転車マーケットの市況をレポート。