月刊サイクルビジネス
北米最大の自転車ショー「インターバイク2014」が今年もアメリカ・ネバダ州ラスベガスで 盛大に開催された。9月8、9日がアウトドアデモ(ブートレッグ・キャニオン)、10~12日がインドアショー(マンダレイベイ・コンベンションセンター)。いずれもアメリカ国内を中心に数多くの販売関係者が参集し活況を呈していた。出展ブランド数は前年とほぼ同じで約1400。展示面積もあまり変わっていない。また、来場者数について主催者は明らかにしていないが前年に比較して「やや減少」と表現。一昨年は約2万5500人、昨年は約2万3700人とここ数年は減少傾向にある。
大手エネルギー企業でありながら、自転車業界において独特の存在感を放つシナネン。ダイシャリンを展開する青葉自転車販売(株)を傘下に納め、(株)ミヤタサイクルの株式20%を保有。自社ではイーストボーイ、エアウォーク、さらには新規でダホンを取り扱う。今後の指針を薬師寺慎二郎部長に聞いた。
「地域に根ざした地元密着店」…なんとも響きの良いキャッチフレーズだが、全国チェーン店の進出や量販店同士の競争が激化している現在、そんな悠長なことで商売が通用す る時代ではない。九州エリアはそれこそ地元に密着した大型自転車専門店が各地に根ざして多店舗展開しているが、彼らが持っていた地域優位性は既に無くなったといっても過言ではない。イオンバイクやあさひの進出によって瀬戸際に追い詰められた地元勢。この死地を脱する手立ては見出せるのか。
福井市の地方卸、光興業(株)(江指秀秋社長)が破産。9月30日に福井地方裁判所に破産手続きを出した。同社は完成車ではミヤタを中心にソウゴ、マルイシ、サカイサイクル、サカモトテクノ等、部品ではIRC等を扱い、 鈴市商店と取引があった。福井、石川県を中心に約130店をフォローする、北陸地方の老舗卸のひとつであった。
最近では、少子高齢化による需要の減少に加えて、同エリアの卸との競合、ホームーセンター等の量販店の攻勢が著しく、販売台数は年々低下。厳しい経営状況が長く続いていた模様だ。