月刊サイクルビジネス
老舗ブランドとして確固たる地位を業界内に築く中、昨年は話題のEスポーツバイクをリリースするだけでなく伊豆に「メリダXベース」という巨大な展示・試乗施設を展開するなど大改革を行なったミヤタサイクル。今、業界内で最も動きが活発なメーカーだといえる。髙谷信一郎社長にその取り組みの成果、今後の展望について語ってもらった。
ロードバイクやMTB、そしてEバイク等のスポーツバイクが存分に試乗できるとして毎年多くの来場者で盛況の「サイクルモードライド大阪」が3月2、3日の2日間、大阪・吹田市の万博公園東の広場とお祭り広場にて開催された。
年に1度行なわれる、スーツにネクタイというドレスコードがあり、ブロンプトンで折り畳んだ状態からスタートという個性的なレース「BROMPTON WORLD CHAMPIONSHIP JAPAN」。今年は3月24日、千葉県・袖ヶ浦市の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで第10回大会が開催された。節目の記念大会ということで特別ゲストとしてブロンプトン本社のウィル・バトラー・アダムスCEOも来日しレースに出場。この日は好天にも恵まれ、参加者は過去最高の550人となった。
Eスポーツバイク元年と言われた昨年、秋終盤に開催されたサイクルモード東京での各メーカーのブースには早くも、2年目の展開を予想させる幾つかのポイントが見られていた。第3のユニットメーカー、バーファンの登場による低価格帯機種、欧米で展開中のモデルの日本仕様など、いずれそうなるのではと予想ができていたものも多かった中、VESVが展示していたフルサス搭載MTBのコンセプトモデルにはそれほど普及の匂いを感じなかった。ところがその後、にわかに各メーカーがこのフルサスモデルに注力していることが明らかに。年末にメリダが「eONE.SIXTY800」、年明けにはパナソニックが「XM-D2」を発表。そして3月にはトレックジャパンが、フルサスE-MTBをEスポーツバイク展開第3弾として発表した。