月刊サイクルビジネス
世界的に販売が振るわず自転車の供給量が減少傾向にある中で開催された上海ショー。世界の主要トレードショーとしての地位を確立しているだけに今年も多くの国と地域から自転車バイヤーが来場したが、今回大きくクローズアップされたのは、新分野となる「シェアサイクリング」だった。大きく様変わりした今回、業界にもたらした影響はどれほどのものだったのか。ショーの状況を現地からレポート。
昨年、突如として登場し瞬く間に都市部で普及を成し遂げた中国のシェアサイクル。時代にマッチした新しい交通ツールとして自転車業界内外から大きな注目を集めた。その一方で生産の担い手となっている自転車業界は受注の急増で従来の取り引き分において供給が大きく遅延するなど影響を及ぼしている。将来成長的発展を遂げるのか、または業界をかき回すだけで終わってしまうのか。期待と不安が入り交じる現状を自転車業界の視点で追った。
一般軽快車はもとよりオリジナリティのあるファッション車や様々なニーズに特化した自転車を開発するなど意欲的な製品づくりに取り組んでいる自転車製造卸のアサヒサイクル(株)(星原正彦社長)が、販売現場の活性化に向けた施策としてオンライン注文システムの「CHARISHE(チャリシー)」をスタート。同社取り扱いのほぼ全商品が注文できるなど高い利便性で小売店から好評を得ている。
(一社)自転車協会(渡辺恵次理事長)が推進しているBAAマークについて、内容を抜本的に改正し、6月から新制度として実施することとなった。新制度では全検査項目が自社検査による自己申告が可能となり、また型式区分を集約(現行8型式を5型式に)して申請事務量を低減。さらにマーク代金を現行の70円/枚から20円/枚(いずれも会員代金)へと改定。コストを見直すことでマーク制度へ参加しやすいものとした。