月刊サイクルビジネス
厳しい自転車市況の中で、メリダのスポーツバイクは好調に推移する(株)ミヤタサイクル。しかしながら、一般車を中心としたミヤタブランドの機種は漸減傾向が続いている。急激な円安によって価格改訂を余儀なくされ、販売台数も減少する一般車市場の中で生き残っていくのは簡単ではない。付加価値の高いスポーツ車へのシフトを目指す同社が、どんなビジョンを持って臨むのか、就任6年目の高谷信一郎社長に伺った。
昨年3月から投資顧問会社ACA(株)の支援を受けて来た武田産 業(株)(井戸向充実社長)は6月30日、ACAに代わって新たな投資顧問会社であるニューホライズンキャピタル(株)(以下NHC)(安東泰志会長兼社長)から投資を受けることになった。武田産業の創業家出身である武田英世会長によるMBO(management Buyout:経営陣による買収)をNHCが支援するという形式を取る。3年後の売上高を現在の1.5倍程度の60~75億円に引き上げて株式上場を目指す。
今年の春需では、北関東地方は比較的天候に恵まれた。昨年は2月に今までにないような大雪に見舞われて自転車市況もやや冷え込んだ。しかし、今年は天候が安定し自転車の販売環境は概ねよかった。北関東地方もご多分に漏れず通学車は漸減傾向にあるのだが、それでも郡部では中学生を中心とした高級機種の販売は堅調である。
「アベノミクス」によって、輸出を主力とする大企業の一部が空前の好業績を挙げている。しかし、国内マーケットで戦う輸入型産業や多くの中小企業にとっては厳しさが募るばかり。後者に属する自転車業界もあまり芳しい状況ではないが、自転車関連の貿易商社はどうなのか。最新の動向をレポートする。