月刊サイクルビジネス
昨年6月、(株)深谷産業の社長に就任した近藤正勝氏。創業家である深谷家以外から初めての着任だ。創業100年が過ぎ、次の100年を目指して、新生・深谷産業が誕生したわけだが、どんなビジョンで臨むのか。忌憚なく話してくれた。
数々の優れたパーツ、アクセサリーを企画開発するクロップス。勿論日本の企業だが、台湾、中国に商品の開発生産拠点をおいて、海外市場にも積極的に進出。昨年同社を率いる社長に就任したのが大雅啓示氏だ。日本、中国、アメリカで育った正真正銘の国際人であり若きチャレンジャーだ。今後の自転車業界を牽引する一人である彼に現状、そして将来の構想をインタビューした。
2012年はほぼ全体的に元気に乏しかった自転車業界。中部(東海北陸)地方も例外ではなく、軟調だったという声が多い。そんな中で厳しい冬の寒さに見舞われた同エリアだが、天気とは裏腹に少しずつ活気を取り戻しつつあるようだ。北陸は雪が溶ければ自転車のシーズンが始まるというムードが生まれる。東海地方でも価格上昇が顕著になり、店主の顔が少しずつ明るくなってきた。昨今はガソリン代がじわじわと高騰し、自転車の存在価値はますます高まっている。明るい兆しが見え始めた中部地方の最新状況を報告しよう。
ヤマハ発動機(株)(柳弘之社長)は、3月14、15日に東京都新宿区の国立競技場において報道関係者向けPAS新モデル製品説明及び試乗会を開催し、14日は柳社長が出席。冒頭に登壇し次のように語った。
「1993年に世界初の電動アシスト車を発売して20年。PASの累計販売台数は225万台に達した。多様化する世界のMobility市場の中で、弊社のSPV(Smart Power Vehicle)事業はますます重要に。電動アシスト車の国内市場は40万台、欧州市場は80万台。さらに中国の電動車市場は2500~3000万台と言われている。こうした中で2015年には弊社のSPV事業の車両、ユニット合計で100万台を目標に掲げる。欧州市場では、昨年のジャイアントに続き、今年はドイツのヴィノラ、デンマークのサイクルビジョンにユニット供給を開始。15年にはユニット供給10万台を目指す」