月刊サイクルビジネス
昨年6月、梶川陽二氏に代わってパナソニックサイクルテック社長に就任した小黒秀祐氏。2011年まで2ケタ成長を続けてきた電動自転車市場が昨年は低調で、販売台数は前年に比較して10%以上減少。そんな厳しい年に社長に就任したわけだが、態勢を建て直すべく「絶好の好機」と捉え、アグレッシブな施策を打ち出す構えだ。趣味としてロードレーサーにも乗るという小黒社長に今後のビジョンや抱負を聞いた。
(一社)自転車協会(渡辺恵次理事長)は、東日本復興支援サイクリング「CYCLE AID JAPAN 2013」の開催概要を明らかにした。2月13日に日本自転車会館において渡辺理事長、水谷利之常任理事、CYCLE AID JAPAN 2013スペシャルサポーターの優木まおみさん、サンドウィッチマンさんらが出演してプレス発表を開催、多くの報道関係者が参集した。今年は6月1日(土)〜2日(日)と6月8日(土)〜9日(日)、岩手、宮城、福島の3県で行なわれる。
(株)シマノ(島野容三社長)は平成24年12月期連結業績を発表した。
売上高は2458億4300万円(前年同期比10.9%増)、営業利益は409億6100万円(同29.0%増)、経常利益は395億3900万円(同24.7%増)、当期純利益は274億8700万円(同38.4%増)で大幅な増収増益に。売上高は平成20年12月期の2351億4200万円を上回り史上最高となった。
主力の自転車部品事業では、経済全体は芳しくない欧州市場においても好調を維持。春先の天候不順、夏場の暑さと目まぐるしく変化したが、年間ではほぼ前年並みの販売を継続。北米市場は暖冬と春先の安定した天候によって好調に推移、後半はやや鈍化したものの年間では前年を上回る販売高となった。昨今スポーツ車が大きく伸びている中国市場は昨年に比較すると伸びは鈍ったものの安定成長は揺るがない状況だ。東南アジアや南米でもスポ−ツ系モデルの需要が伸びており、同社の部品も順調に動いた。一方、日本国内市場は軟調が続いている。
2012年日本国内の自転車販売台数は前年比10%減で軟調であった。景気低迷の中で、比較的元気だったのが近畿地方の市場だ。ひとつには11年震災後の大きな需要がなかったので、東日本のような反動が少なかったのも要因だろう。さて、13年は年明けから少しずつ景気浮揚の兆しがある。自転車業界でも、気温の上昇とともに様々な明るい話題が湧き起こってきそうな気配だ。