月刊サイクルビジネス
あさひに新しいリーダーが誕生した。同社の創設者・下田進前社長の長男である下田佳史(しもだ・よしふみ)新社長だ。「街の自転車屋」の息子として生まれ、大学時代から黎明期のあさひでアルバイト、1994年に入社しあさひとともに歩んできた41歳だ。業界小売の最大手として躍進し続けるあさひをどのように導いていくのか、そのビジョンや構想を伺った。
第22回中国国際自行車展覧会(上海ショー)が4月26~29日の4日間、上海新国際博覧中心において開催された。展示面積は12万平方メートルに拡大、出展社数は1288社、ブース数は6018小間といずれも昨年の規模を上回った。
ショー期間中、会場には海外から多くの自転車関連業者が訪れ、ブースをくまなく回っていた。来場者の顔ぶれを見るとこのショーがますますワールドワイドになっていくことが強く感じられる。韓国や東南アジア、インド、中東、南米といった新興国や自転車販売が伸びている地域からの来場が目立ち、出展者もそうしたバイヤーたちを熱心にブースに呼び込んでいた。
ここ数年暖冬が続いていたので、北海道でも春需のスタートは早まる傾向にあったのだが、今年に限っては全く様相が異なった。北海道の業界関係者は「これほどの大雪と寒さは今までにもなかった。しかも4月の上旬まで続き、自転車店にお客さんがやって来ない。修理やメンテナンスの依頼もない」と口を揃える。しかし、5月以降は少しずつ明るい兆しが見え始めている。
一般社団法人自転車協会(渡辺恵次理事長)が主催する、最大規模のサイクルイベント「東日本復興支援サイクリングCYCLE AID JAPAN2012」が始まった。5月12~13日(青森/千葉→茨城)、5月19~20日(福島/岩手)、5月26~27日(福島→宮城/岩手→宮城)と3週間に亘り、北上ルート、南下ルートそれぞれが東日本大震災の被災6県を自転車で巡る。自転車で各地の文化や風習を体感しながら、復興のサポートを行なう意義ある催しである。
5月12日(土)は北上ルートが千葉県市川市から茨城県つくば市に向けて、南下ルートが青森県八戸市から同県浅虫温泉に向けてスタート。参加者は5人1組になって、ゆったりと景色を楽しみながらペダルを漕いでいた。北上ルートのステージ1は約320名がエントリ-、東京スカイツリーを遠くに望む江戸川沿いのサイクリングコース、利根運河、小貝川をそれぞれのペースで走行した。また、13日(日)に予定されていたつくば市→水戸市のステージは、先日のつくば市を襲った竜巻の被害を鑑み中止となった。
南下ルートのステージ1は約110名がエントリー、八戸市役所をスタート、生憎の小雨模様だったが小川原湖や野辺地を経由して陸奥湾に向かい走行。翌日は約120名が浅虫温泉を出発、三内丸山遺跡や津軽富士見湖を経由して弘前までのコースを楽しんだ。