月刊サイクルビジネス
昨年の3月ブリヂストンサイクル(株)社長に就任。昨年12月決算では売上高451億円で前年同期比106%。計画売上高431億円も大きく上回った。業界の盟主として総合自転車メーカーとして、今年もマーケットインの発想で商品開発、市場開拓に挑むという。
(株)シマノは平成23年12月期連結業績を発表した。
売上高は2217億7000万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は317億4200万円(同3.1%減)、経常利益は317億0100万円(同14.2%増)、当期純利益は198億6200万円(同3.9%増)であった。売上高は平成20年12月期の2351億4200万円に次ぐものだ。
主力の自転車部品事業では、4月以降に投入したMTBコンポーネントのDeore XT、ロードコンポーネントのTiagraのニューモデル、さらに夏以降に訴求を強めた電子制御システムUltegra Di2が好調で新製品の販売を牽引。
国外ではヨーロッパ、北アメリカ市場で一時的な天候不順によって若干の落ち込みがあったものの4月以降は比較的順調に推移、昨年並みの販売となった。一方、成長著しい中国市場は今期も好調、中でもスポーツ系機種の伸びが顕著だった。この結果、同事業の売上高は1773億0700万円(前年同期比4.7%増)、営業利益299億6600万円(同3.4%減)であった。
(株)ミヤタサイクルを連結子会社とする㈱モリタホールディングスが平成24年3月期第3四半期連結業績を発表した。それによると売上高は前年同期比7.2%増の391億0600万円、営業利益は24億2800万円(前年同期比61.7%増)、経常利益は25億0100万円(同52.0%増)、四半期純利益は10億6200万円(同12.7%増)であった。
自転車事業を展開するミヤタサイクルは、スポーツバイクのメリダやミヤタブランドのEXクロスストリートやレディス等のシティスポーツ系が好調で、売上高は22億2800万円(前年同期比11.2%増)であった。春需での通学車販売が伸び悩む中、カジュアルスポーツ機種が自転車全体を牽引したようだ。12年はミヤタジャポンをスローガンに掲げ更に高付加価値機種を訴求していく構えだ。
今年はとにかく寒い。取材に訪れた1月下旬から2月上旬、近畿地方も大寒波の襲来で、北部は軒並み大雪に見舞われ、大阪や京都の中心部でも粉雪が舞った。春需の出足が心配だったが、さにあらずや意外と順調という声が圧倒的だった。天候は自転車市場に大きな影響を与えることは確かだが、1~2月は言わば「仕込み」の時期。業界では寒さを吹き飛ばすべく邁進している企業が多かった。