月刊サイクルビジネス
今年5月、ミズタニ自転車(株)の新社長に三菱商事(株)出身の中根誠氏が就任した。三菱商事時代から水谷利之前社長とは約40年の付き合いがあり、03年に入社以降、ブロンプトンの販売など様々な局面で前社長をフォロー、社長就任直前までは取締役副社長として活躍してきた。創業の水谷家以外から初めて社長になった同氏に、これまでのキャリア、今後のビジョンや抱負などを中心に伺った。
日本経済全体は、相変らず厳しい状況にあるが、一部の海外市場は回復傾向にあることも確かである。特に中国、インドなど新興国の経済回復は目覚ましい。中国市場は、自動車の販売が世界一になり、上海万国博覧会も順調に動員数を増やしている。人口13億人という途轍もない大国の躍進は、経済成長期の日本を遥かに上回る勢いだ。
量販が圧倒的に強い北関東市場でも、厳しい消費不況が続いている。超大型店の新規出店ラッシュも今はピタリと止んだ。今年は天候不順もあって春需の動きが若干遅れた地域もある。そうした中で、唯一活性化しているのが電動自転車やスポーツ車と言われているが、実態はどうなのか。北関東地方の最新状況をリポートする。
(株)ビーディーエス(中山武司社長)が主催する自転車関連製品の中古オークション、JCA(ジャパンサイクルオークション)が今年の4月から週1回の開催になった。月間での出品台数に大きな変化はないが、セリに参加できる機会は増えたわけで、興味を示す小売店も少しずつ出始めている。同社事業開発ブロック ブロック長を務める織茂 豊 専務取締役にJCAの近況や今後のビジョンを聞いた。