サイクルビジネス 株式会社グローバル
 
 
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2008年2月号
月刊サイクルビジネス  
新春インタビュー

ブリヂストンサイクル(株) 渡辺恵次社長
逆境をチャンスに変えて、品質向上、価格の安定を

 07年ブリヂストンサイクルは、工機部門を切り離したために全体の売上高こそ435億円と減少したが、自転車部門は393億円と前年比106%を達成。国産と海外生産比率もほぼ前年並だ。営業出身らしく明るいキャラクターで社内の活性化を図り、就任以来、業績も順調に上げている。しかし、中国の増値税問題、人民元高など問題は山積みだ。渡辺社長はこういう逆境の時こそ「風車は向かい風が強いほどよく回る」ごとくチャンスに変えていきたいと語る。

2008業界展望
京都議定書温暖化ガス削減実行開始年に、
業界を挙げて自転車のポジションを確立
 2007年の自転車業界を振り返ってみると、05年デキ、06年ヨコタに匹敵するような大きな倒産はなかった。一時期は様々な不祥事が続き経営危機に瀕していたマルイシも一昨年に天津富士達の傘下に収まり、中国自転車業界に幅広い人脈を持つ片岡良雄社長が就任、着実に新しい「丸石サイクル」の態勢が構築されつつある……

中国特集
増値税還付率、新労働法、原材料費高騰で二極分化明らかに
 中国の自転車業界が喘いでいる。一時期は続々と新しい自転車、パーツメーカーが生まれたが、今間違いなく淘汰の時期に入った。中国国内市場では価格競争にさらされた後に需要は頭打ちになり、輸出についても増値税還付率の引き下げで非常に厳しくなってきた。さらに今年の1月から新しい労働契約法(新労働法)が施行され、こうした事態に追い討ちをかける。真に付加価値のある製品、独自性に満ちたアイデア、効率的な生産システム、優秀な人材を持たない企業は市場からの退場を余儀なくされる。一方では高い付加価値を持つ企業には飛躍のチャンスがさらに増えていく。中国の自転車業界は間違いなく二極化が進んでいるのだ。

自転車よもやま話
町工場が製作した2台の試作自転車誕生HISTORY
 今回の取材先は東京都大田区の小さな町工場。時代の最先端を走る測定装置や実験器械という分野ですでに折紙付の技術力を見込まれて依頼されたのが環境省主催の“魔法の箒”デザインコンテスト受賞作品のフォールディングバイクの試作車作りだった。畑違いの物作りに挑む2人の技術者の奮戦を追う。
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